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大会長あいさつ・開催概要

大会長あいさつ

大会長 清水 敬樹
大会長 清水 敬樹

第36回日本心肺補助学会学術集会の大会長を務めさせて頂きます東京都立多摩総合医療センター・ECMOセンターの清水敬樹と申します。東京都文京区のフクダ電子会議室にて、2026年1月24日(土)午前9:00から午後5:30までの開催となります。

さて、今回の学術集会のテーマを「多様化する心肺補助装置」とさせて頂きました。重症患者の診療における心肺補助法の進歩と臨床現場への普及は著しく、時代の波に取り残されないように我々も様々な知識の習得や理論武装、臨床経験が必要になります。また、その流れに伴い、多職種連携もさらに強化が必要になって参りました。

呼吸ECMOはポストコロナという現状で、症例数はECMOセンターでは定常化しており、新たに呼吸ECMOに挑戦する施設も増加しております。また医学的にはECMO稼働中の呼吸管理や呼吸不全患者の右心機能低下の認識など深いレベルでの議論も続いております。

蘇生ECMOもSAVE -JⅢが開始され、各地域でもプレホスピタルのシステムの構築などが進んでおります。このECPRとしてのVA-ECMO導入後に、Impella®を導入してのECPELLAという治療戦略も広く普及しており、循環器科医は当然のこと、救急・集中治療医もImpella®を十分に理解する必要がございます。

心臓ECMOではVA-ECMO、Impella®の普及が進み、Impella®は5.5の導入でこれまで以上に心臓血管外科との連携も重要になって参りました。さらには体外式VAD、植え込み型VADも症例数が増加しております。

また、本学会では心肺補助に関する多職種における認定制度の導入に向けて議論を進めており、各医療従事者が多様化する心肺補助装置への理解を深める必要がございます。心肺補助装置に関わるスタッフは、安全の担保という責任と義務を果たしながら患者さんへの利益となるべく診療、治療を続ける必要がございます。

例年、非常にタイトなタイムスケジュールで恐縮ですが、それだけ濃厚に凝縮された内容をご提供できると考えております。皆様には是非、ご参加、ご視聴して頂き、自施設の心肺補助の現在地を確認して頂き、自施設にフィードバックして頂ければと思います。皆様のご参加をお待ちしています。

開催概要

名称
第36回日本心肺補助学会学術集会
大会長
清水 敬樹(東京都立多摩総合医療センター 救命・集中治療科 部長/救命救急センター長)
会期
2026年1月24日(土)
会場
フクダ電子本郷事業所会議室(現地+オンライン開催)
〒113-8420 東京都文京区本郷2-35-8
テーマ
多様化する心肺補助装置